ぶつけることのない気持ち

それからというもの、家事に口出しするとムスッとして機嫌が悪くなるものの、

それなりに平和な日々を過ごしている。

 

先日部屋の片付けをしていたときに

袋に入った大量の小さい手紙を見つけた。

単身赴任していたときに書いたと思われる、みなさんへの手紙のようだった。

 

その場で分からないふりをして夫に返したけれど、また白けてしまった。

 

そっか、会社の人に、千疋屋と手紙まで用意してたんだ。家族を放って家出した後。

 

家出、千疋屋事件、などなど、他人にしてみたら小さなことなのかも知れないけれど、(そして家出した本人にとっても?)

からしてみれば大きな失望だった。

 

あれから、夫への尊敬の念は無くなり、

時間さえあれば自分の趣味に費やそうとする姿勢も好きになれないし、なにを言われてもイラッとしかしない。

会話のやりとりが、以前は楽しかったはずなのに、かんに障る言い方も増え、

こちらも出産前でピリピリしてるので、必要最低限の会話しかしない。

 

産まれてくる子供の話もほとんど夫から話しかけられたことも、聞かれたこともない。

事務的に、頭は下向いていたか、(逆子ではないか)聞いてくるだけで、体調を聞いたり、労いなど一言も無い。

 

産まれてから、可愛がってくれるのか、

床上げ期間ちゃんと任務を全うしてくれるのか、

不安しか無い。

 

かといって勝手に義母に依頼したらまた機嫌悪くなるだろうから、なにかアクションするにしても産まれた後になるだろう。

 

なんとかなる、なんとかするしかない。

がんばろう。

と自分に言い聞かせる。